今日の迷える栞さん。

2011.02.26.Sat.12:32

 本は刊行物の御案内や月報等をはさんでおくのは原則として、映画の半券、メモ、新聞の切り抜きなども入れっぱなしにして並べている。しかし、これをどうしてくれようと迷わせるものがある。それが宛名入りの手紙やメモの類だ。もう大分前に売れてしまったが、珍しい本があって、その中には本にふさわしく不思議な、というのか想像力をかきたてられるようなメモがはさまれており、そのまま販売してしまったが、本文よりもそちらのメモの方が想像力を遊ばせることができた。(といっても貧弱な力ですが)

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 今日の迷える栞さんは、封筒に入っているバースデーカード。(封筒にはいっているところがポイント。むき出しなら破いて棄てる。)


 日付は2003年の某月某日となっている。宛名の方は、雅号だろうか。

 このカードは栞代わりに使われたのだろうか。もしそうなら、栞にするほどどうでもよかったのか。それとも、栞にするほどいつも手許においていたのか。はたまた道ならぬ恋ゆえ、頂いたものの保管する場所に困り、思わずはさんでしまったのか。それは深読みし過ぎか。
 下世話だと思いつつも、色々考えてしまう。S子さん、当然私はあなたのことを知らない。確認するかのごとく記された歳月。あなたがしたためたこのお相手は、実はもうこの世の人でないのではないでしょうか?それとも、実際には会ったことのないあこがれの相手への決意表明をされたのでしょうか?そこまで勘ぐってしまうような、 通常の時間の流れの考え方からするとおかしく思われる一文の存在に、私は考え過ぎてしまう。
 兎にも角にも、本への思いならともかく、人が人を想うこと、その差し出す方のも、受け取る方のも「古物」としては取り扱えませんので、御注意を。



 話は少し違うが、昔旅行に出るだかなんだかで、通帳をちゃんとしまっておかなきゃ、と思ったまま出かけて、帰ってきていざ必要となった時に「ない!」ということがあり、あらゆる可能性をあたったところ、まるでハズレで、結局冷蔵庫の中から発見されるという間抜けな事態があった。無意識のうちにしていたようである。コワイ。



2月28日(月)は、お休みをいただきます。



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