フリーペーパー『シグナレス』。

2014.06.11.Wed.00:00

『シグナレス』は僕たちの好きな本や映画や場所や瞬間を紹介する小さなフリーペーパーです。

シグナレス第十八号

フリーペーパーは、原則なんでもウェルカ~ムな“待ち”の姿勢なので、こちらからお願いすることはないのですが、今回の「シグナレス」に関しては、お客様の御要望と私が読みたかったこともあり、少し前にロンドンブックスさんにいらしていただいた際に、新しい号がでたら…、と駄目もとでお願いしていたのです。

そう、前に読んだときは全然気づかなかったのですが、ロンドンブックスのOさんが執筆に関わっておられるフリーペーパーなのです。前に、ということで継続的に読めていないのは、結構幻の冊子で、画像を御覧いただいてわかるように製本がきっちりなされ(印刷はレトロ印刷JAMさん)、HPの配布先をみるとすぐになくなってしまいそうな(要は人の集まるような)場所にあるからなのでしょう。
四条烏丸付近では、毎度京都芸術センターとkara-Sという超御近所様に置いている率が高いので、うちまで置いてもらうのは少し気が引けたのですが、「何しろお客様の御要望ですし、てへへ」と少し勇気を出してみました。てへへ。

定期的に御来店いただくそのお客様によると、映画の記事でどうしても読みたいのがあった→そういえばありの文庫のことが以前の号に書いてあったような(←詳細わからず)→「扱ってませんか」「ないですねぇ」(→ここで、冊子のタイトルを告げられ調べてロンドンブックスさんが関わっておられるのを知る&前に読んだと気づく)→お客様編集部のほうに問い合わせて冊子を送ってもらう→対応が丁寧すぎてお客様が「恐縮して申し訳ないくらい」であったので、もう一度いつもの通り道に寄れる当店に「取扱いませんか」というお問い合わせ→…という経緯があり、そんな誠実そうな編集部の方であるのなら、と私も興味津々となったわけであります。

不定期発行?で、最新が18号ですので、年に2~3回出されているとしても、比較的長いこと活動されているようです。
内容はミニ特集とレビューが中心で、文芸誌の色合いが濃いような気がしますが、今号の特集が私も大好きな長田弘ということもあり、余計にそう思うのかもしれません。本当に無料でいいんでしょうか?というクオリティ(つくりも文章も)と、とにかく浮かれたところのない、非常に落ち着いた冊子です。
感覚的、ではありますが、閉じていないけれど開かれすぎていない、小さな頑なさはあるけれど、押し付けたり主張しすぎない、という感じでしょうか。存在の仕方としてかくありたい、という私の願いと同じようなものを感じたわけで、はっきり、すっぱり、まあ結論から言うと、私は好きです。この「シグナレス」という冊子。

うちに定期的に御来店いただくお客様方のことを思い浮かべると、皆さん多分お好きなんではないだろうかという気がしますが、常連様の数は少ないとはいえ取り置きしてしまうと残数がなくなってしまいますので、お問い合わせいただいていた方分のみよけておきます。少部数ではありますが、運よく目にされた場合は是非どうぞ。

そして次号もいただけるように、頑張ってみます…。

まあ、まずは家から比較的近いロンドンブックスさんに通うことからかなぁ…。

そうそう(とここまでで既に書きすぎている感は否めませんが)、そのロンドンブックスのOさんが最終頁で寄せている小文がすごくよいです。観察者の目、というんでしょうか。「誰もが当事者である」という風潮も結構ですが、私個人としては昔から観察者の視点や立場というのはすごく大事だと思っていて、勿論誰もが“何がしかの”当事者ではあるのだけれど、そうではない部分の観察という行為、ともすれば傍観になってしまいがちなそれはなかなか難しいものですが、中学生以来ぶりくらいで「この人は観察者だなあ」と感激いたしました。

高円寺とOさん、結びつかなかったですが、東京にもいらしたようで、自分も住んでいた頃とおそらく時期的にはかぶっているので、いつかの同じ電車に乗り合わせていたかもしれません。
100000tアローントコのカジさんや、星と蝙蝠さん(おっ、こちらの冊子の配布先ですな)など、お店をはじめてから知り合った方々と「え、その時期おったん?かぶってるわ~。」ということがあると、くすぐったい嬉しさがあり、なんというんでしょうか、道すがらの全然知らない人々を優しい目で見たいような気持ちになりますね。
ほんの一瞬だけ、ね。てへへ。


シグナレスHP:http://www.i0r1.jp/signaless/

London BooksさんHP:http://londonbooks.jp/




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