出会い直す。

2012.05.23.Wed.00:00

大昔に実家の庭の片隅に植えられていたスズランの葉を、ニラと誤って調理しようとしたことがある。
花をつけていない時期だったのと、ウチにあったそれは葉がほっそりとしていた為に間違えてしまったのだ。これは昔からいまだにそうなのであるが、私には調理前の素材(肉・魚等含む)を無意識のうちに一旦口にするという、本能の強さと呼べば格好いいのだろうが、単純に口が卑しいだけのような癖があって、その時も何の気なしに口にいれてしまい、あまりの苦みばしった青さに吐き出す始末となった。スズランが有毒植物だと知ったのは、もっと後になってからのことだった。騙された。
いや、スズランは騙してはいないだろう。私に知識も知恵もなかっただけの話。

これは食べられる緑。
photoセ2




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『TUYMANS Budapest-Warszawa』
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ベルギーの作家リュック・タイマンス(1958-)の、'07年から'08年にかけてブダペストとワルシャワで開催された展覧会の図録。(英語)



十年ほど前に自分のまわりでタイマンスがかなりウケていて、それにまつわるアレコレを書きたくも思うがアレコレ抵触しそうなので自重。
あの当時大事そうにみていた海外雑誌のタイマンスの記事の切抜きを、いまやただの紙切れにしか思えていないような状態にもしも君があるとしたら、そのことをとても残念に思う。とだけ。

当の自分が、この作家にほとんど関心がなかった、というのもある。久しぶりにこの作家の作品に出会い直し、色々思い出し、どうして自分が研究というものを続けられなかった(意志。能力含む)かを何となく思わされた。「絵画の可能性」など考えなくなって久しい。そんなフレーズすらよぎらない日々。

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(私物)





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