必要な方どうぞ。

2012.05.13.Sun.14:00

高校時代の友人の持っていた辞書は、その使用頻度の高さ故小口の部分が黒ずんだ上、厚みも二倍近くになっているようなものばかりだった。彼女はどの辞書も置き勉などしたりせず、毎日、多分三種は持ち歩いていたのではないか、自分のリュックに詰めて遠方からの通学をしていた。私の英和辞典も同じくらいに膨れていたけれど、それは雨に濡らしたせいで、頁が綴れ落ちていたのも乱暴に取り扱っていたことによるものだ。それでもなんとなく、今の今にいたるまで手元にはある。辞書をみるたび、同じ名前の弟を持つ彼女のことを想う。



俳優の栗塚旭がちょっとくずれて酔っ払ったような、というのかそうなるともはやただのおっさんなのだが、漢文の教師は授業中、時々趣味の詩吟を披露した。生徒は毎度毎度またかと拍手を送るのであったが、失笑するものはいなかったように思う。ただ呆気に、というか呆れていただけかもしれない。そんなこととは関係なく、私は漢文の授業が好きであった。




『縮刷 字源』 (北辰館 大正十四年十二月九日二十五版)
著/簡野道明 

字源  
記名あり

字源2

隷法彙纂

草字彙纂


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