東京徘徊雑記。

2011.11.01.Tue.20:20

 東京へ、友人Jの携わっている舞台を観に行く。Jが出演しているわけではなかったのだが、ミュージカルを専門に上演するその小屋がなくなるということで、今回行くことに。
 薄暗い階段をぐるり何度も降りて、ようやくたどり着く会場。初めて来たが、底知れぬ懐かしさ。内容はミュージカルと聞いて安易にうかべる感じのものではなく、少し変化球の舞台であった。千秋楽とはいえ、平日の昼間から大勢の観客。途中何度も笑い声がおこり、ああこれがこの劇団のツボなのだなとか、ファンがしっかりついているのだな、などと思う。Jが関西公演実現に向けて動いているようで、心から応援したい。

 朝、高速バスでついてから公演までに時間があったので、会場から一番近いであろうと思われるブックオフ白金台店へ行く。こちらはカフェ併設、土地柄か地階は洋書コーナーが恐ろしく充実していて、他店舗とは一線を画す優雅な時間が流れている。
 しかし外国語という外国語が本当に苦手な私は、5月に来た時同様、棚を丁寧に見ていこうとするもすぐさま撃沈。目をしょぼしょぼさせながら、コクトーのドローイング集を見つけました。塗り絵にもなりそうだ。
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翌日以降は、神田の古本市を含め本屋さんまわり。

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古本市初日は快晴。

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 JRお茶の水駅側から入っていくときの人の流れはこういう具合で、あら、すいてる?という印象であったが、中にはいっていくほど混み具合が増し、朝から来場者の情熱を感じる次第。気の弱い私めは、おじ様おば様方の猛アタックを受けては「あ、すみません…」と後ろに引っ込みつつ、苦労して手を延し、苦労して本を元に戻す、という行為を繰り返していたのであった。

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 しかし怠け者の為、すぐに集中力を欠き、喫茶店に入ってKとおちあい、それぞれその時点で購入した本を見せ合う。Kは私が読みたいと思っているような本を何冊か手に入れていて、一体自分の目はどこについているのかと節穴ぶりを少し嘆く。

私が最初の最初に買った巻上公一の本。
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 古本まつりの青空掘り出し市開催の靖国通りから一本南のすずらん通りでは、大手から小規模まで各出版社がブースをはり、少々イタミ・ヨゴレのある新刊本を半額にして販売していた。長谷川四郎の『山猫の遺言』(晶文社)が三千円で読めるというのに、散々迷って買わず、「縁があったらうちにはいってくるよ」などと嘯いてみたりして、今になってもぐずぐず思っているあたりがどうかというハナシである。

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 竹尾(紙製品)のブースで「日本製ですよ」「この充実ぶり、百均にもないよ」というノリのいい営業マンの殺し文句で購入。目にも鮮やか、たくさん入って100円とか200円とか。こういうのを見ると、心がカッとなり冷静さを失って買ってしまうが、一体いつ消費するつもりなのか。

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 少しボケていますがタヌキ。カメラを向けていたらお店の方に「触りますか?」と言われたので、撫でさせてもらう。頭を撫でると長生きできるらしい。そういう希望はあまりないのですが。


 今回も往来座に二度も行く。一度目にはセトさんではなく、ウスダさんが店番で、ほどなく画家の武藤良子さんがいらしたので、8月にうちにいらした際の逆転現象の状況が面白かった。相変わらずの文芸の充実ぶり。自分はもう自分の店をたたんでもいいんじゃないだろうかとさえ思ってしまう。家にも店にもさりげなく増えている串田孫一をまた買った。

 きりりん堂さんからお薦めされていた阿佐ヶ谷のコンコ堂さんにも初めて行く。駅から向かえば商店街の終りにあり、年齢を問わず、通りすがりにお客さんが思い思いに本を手に取っていて、すごくよい雰囲気である。本の種類も幅広い。近辺には昔ながらの古本屋さんも二軒ほどあり、これまたいい効果を生み出しているのかもしれないとも思う。

 5月にも行った、例の来る人を選ぶような品揃えの古本屋さんにも行く。ずっと探していた『三好さんとこの日曜日』を発見し、しかもこのお店で買えるなんて、またお客さんになれるなんてと心が小躍りする。マニアックだけど、全然通ぶってないむしろ無愛想なところが好感度大の店主の方と(本当に他愛もない感じですが)少しだけ話が出来て、それもまた嬉しい。ただのミーハーと化していた吉祥寺。

 フリーペーパー専門店を含め、他にも色々巡りましたが、関西よりも純粋に「お客さん」として行けるというのはやはり楽しい。個人的に昔から興味のある東京/都市関連の本が充実しているのもやはり東京ならではで、選ぶというのか見極めるということが逆に大変である。


散々迷って買った本①坂本繁二郎は、画集にしてもいつもパラパラ見る程度であったが、ふいに坂本好きであった学生時代の友人サノさんのことが思い浮かばれ購入。
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散々迷って買った本②別に安くもなかった(というところで迷った。小さい…。)のだが、それを上回る内容の面白さに魅かれて購入。
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新宿の谷間。この街は本当に好きだ。
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中野も好きですけどね。
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後ろのパンフレットのキャラクターは「アルクマ」。かぶり物は基本リンゴだが、栗など時々違うものをかぶっていることも。5月に行った時もパンフレットをもらってきたが、その時よりキャラクターが大きく表されていたので、今回ももらう。

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コメント
YK
!!

こちらこそいつもありがとうございます。いつも有り金全部出して「これだけ頂戴」というのを往来座でしてみたいと夢みつつも全く出来ず、ちまちま買いで申しわけないくらいです。
お忙しそうで何よりです。また伺いますので、今度は例の中華料理屋にて、でどうぞ宜しくお願いいたします!

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