東京Ⅰ~古書往来座にて

2011.06.03.Fri.00:00
バッジ
今回の目的であった高橋悠治とPhewのライブで購入した缶バッジ。

「ライブの一回性、その絶対」のような拘りはないのだが、今回は生で聴けて良かったと思えた。
言葉が頭の中で文字化されるいつものようなこともなく、すっと入ってくるような感覚。
また共演して欲しいところ。



 期間中、友人(と呼ばせていただく)瀬戸さんの古書往来座へ二度も行ってしまう。一度目は営業終了後に、缶チューハイを奢ってもらいながら、「どうですか」なお話を。シビアな話や具体的な数字も出してもらいつつ、一方で棚の作り方(実物としての棚)のノウハウも伺う。往来座はあちこちに工夫が施されていて、それは店自体の、瀬戸さん自身の長きにわたる古本稼業の経験ゆえのものであるから、おいそれ今スグとあれこれ真似は出来ないが、小さな、それこそ棚をつくるというような作業からでも取り入れたいところなのだ。途中で装本設計士で横浜ファンというSさんも合流された。愉快な方であった。
 二度目は往来座に寄ったらいつも食事をする硯屋さんといううどん屋さんにて、Kも合流し軽めのお話あれこれ。なぜかずっと持っていた、瀬戸さんの彫刻作品のポラロイド写真(私が撮影したものではない)を返す。

往来座2
工夫。オブジェのよう。


本

 個人的にずっと、大正期(から戦後20年位まで)の東京の風景を撮影した写真集(桑原甲子雄のようなアングルのものではない、ただのスナップ写真といった具合のもの)を探していて、いつも瀬戸さんの手を煩わせているのだが、今回も見当たらず「東京」というくくりで何冊かみせていただく。うち一冊、思いがけぬ再会を果たす。
 今はどうか知らないが、昔、モノクロ写真をコピーにかける(白黒コピー、写真設定)と緑がかった色に変わるのが面白くて、自分の写真含め、たまにそのようなことをしていたのだが、図書館で借りたこの本からも何枚か印刷したことを思い出した。しかも、当時3日と続かなかった読書日記にもこの本の感想を書いた記憶が…。懐かしさのあまり購入。宿に戻ってよくみると、署名入りで嬉しさが増す。

 往来座は、いつもながら文芸が充実しているので迷う。でも私が読みたいような本は、良心的な往来座にあって更にお安めのものばかりで、金額的にそれほどにならなくて困る。(買う側としてはありがたいのだけれど、一年に二度しか上京しないのでもっと買ってあげればいいのにと、もう一人の私が言う)

瀬戸さん。
せとさん
失礼とは思いながらも、「あれ、松平健に似てますね」と言ったら「時々言われる」とのこと。前は全く思わなかったんだがなあ。渋みが増したのか。



 最初に往来座に行った日、すきっ腹にアルコールをいれたせいか、宿までの帰り道、ぐらんぐらんして、「これではいかん」と思い、『酒と泪と男と女』を小さく唄っていたら少しはマシであった。酔っている時に歌うと丁度いい気持ちになれる歌だが、酔っ払いに歌われると非常に迷惑な歌かもしれない、と後になって思った。カラオケには行かないので、実際にはわからないが。

ちなみに『酒と泪と男と女』→http://www.youtube.com/watch?v=FzQnWI1h8HA




すみませんが、続きます。




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コメント
往来座と荷風の事など
永井荷風にかぶれ、数回雑司ヶ谷霊園の永井家の墓を訪れたことがあります。
その折偶然発見したのが、古書 往来座でした。店頭をぐるっと取り囲んだ本棚に驚き、店内の品揃えの良さにさらに驚きました。誠実そうなご主人にも好感を持ちました。ここ数年ご無沙汰しているので、ぜひお邪魔したいものです。
明日は叡山電車の「一箱古本市」に参加します。近い内にあの「魔」の階段を登らせていただきます。
きりりん堂様。

いつもありがとうございます。

往来座さんでは雑司ヶ谷に眠る人々というリストもあげて、この前はしっかり見ていなかったのですが、確かコーナーをつくっていたような…。私がお邪魔していたときも、お客さんとその話をされていました。地元密着&愛を感じる素敵なお店だと思います。瀬戸さんの知識も素晴らしいので(普段付合いでも面白い人です)、もし訪れた際に本人おられるようでしたら、隙を見て話しかけてあげてくださいませ。

そうですか。明日は叡電一箱古本市の日でしたね。晴れそうなので何よりですが、何だかぐっとむし暑くなってきているので、御自愛くださいませ。

冷たいものを用意して、またお待ちしております!

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