最近の入荷から。

2014.06.09.Mon.00:00

アメリカ黄金時代
熱狂のジャズエイジ、1920年代のアメリカの、ベースボールネタも散見されたり、リンドバーグの大西洋単独無着陸飛行の話題もあるが、主にスキャンダラスな事件を取り上げている。放つ光が強さを持つほどに輝きが増すほどに、影は濃く闇は一層深くなるのだろう。


フランス料理を私と
売切れ
伊丹十三自身が、辻調のフレンチの先生に作り方を教わり、実際に料理したものを食しながら、ゲストと対談を繰り広げる本書。料理製作も会話形式で、そのカラー写真のレイアウトにも工夫があり、ライブ感に心躍る。伊丹の食に対する言葉と、対談の気軽さを味わえる意味で、伊丹十三がお嫌いでなければ全力でお勧めしたい一冊。
未文庫化。(多分)
カバーイラストは吉田カツ。2刷。


雪の絵本
売切れ
雪に関する民話、小説や詩などの作品の紹介と、それに対するエッセイとなっている。本文の邪魔にならないような色調で様々な雪の結晶の図案が(隔)頁見開きに印刷されていて、静かな語り口により、本そのものの世界観の徹底を感じる。


歩行者の空間
フルーインの『歩行者の空間』は、私が現在読書中でございます…。

アメリカにおけるありとあらゆる歩行空間に関する最新の実験データ(1970年代半ばくらいまでですが…)を集め、問題提起をはかる…というあたりまでしか、まだ読めておりません。ドイツにおける「極限流動量」を求める高密の状態による実験(要は状況も人もピークの流動量の調査)のデータから得られた、緊急の建物からの退避時など、前の人の肩に手をかける方法が、流れの効率を良くし、心理的にも良い結果をもたらすというような、論旨とは直接関係なさそうな部分に、そうかー!と納得しているような段階です。
現在でも都市(交通)空間に関する論文等で参考文献の一冊にあげられていたりするのを見ると、ある程度普遍的な内容が展開されていくのではないかと、勝手に期待。
カバー写真は石元泰博。4刷。


探偵・怪奇のモダニズム
売切れ
長谷川四郎の著作を、息子が装丁という本以外、親子による共作を実際に手にした事はないが、世の中にどれくらいあるのだろう。
父・竹中英太郎装画による息子・竹中労の本もいつか見てみたい。




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タイミングが重なったので、たまには…。

tonyconradCD.jpg
生けるインテリ・アバンギャル道、Tony Conrad先生のCD入荷。
Faustとの共作(左)は、1993年リリース版。
もうひとつのスタジオアルバムは、ジム・オルークが参加。





作品集をいくつか。

2013.11.18.Mon.00:00
『Concorde』 (2006 Walther konig)
Wolfgang Tillmans 売切れ

concorde.jpg

写真家が好きなコンコルド飛行の風景を撮影したもので、ティルマンス作品の中では異色の写真集。ちなみにコックピットや機体のクローズ・アップといったようなアングルはない。2006年の重版。
2003年にコンコルドは引退してしまっていたようで、その昔、英国にいた頃のKさんは何度か飛行を見たことがあるそうです。




『偶像讃美の書』 (1988 Verlag Interpress Publishers)
Bruno Schulz

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オリジナルの『偶像讃美の書』(邦題;ポーランド語は文字化けする為)は、ポーランドの作家ブルーノ・シュルツにより、1920-22年頃、クリシェ・ヴェール(黒膜ゼラチンのガラス板に尖ったもので絵を描き、この下に印画紙を敷き、感光・現像させてつくる)という手法を用いて制作された連作版画。シュルツは、これらをポートフォリオとしてまとめ、装丁し、友人に贈ったり、本屋で売り出したようである。

Jerzy Ficowski(詩人・作家)の序文からなる、こちらの1988年のポーランド語版は、ドイツ語・フランス語・英語に翻訳されている。『偶像讃美の書』とはなっているが、この一連の作品に依拠したあれこれ、という趣が強い一冊。それでも、男女の関係(例えば単純なところでは、女性は男性より高いところに配置されている、という構成の問題、など)、表されるオブジエ、サディスム、エロスの主題など、シュルツの画業に注目すべき点は多いと思い知らされる。



『SONG BOOK』 (2012 Mousse Publishing)
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songbook2.jpg songbook3.jpg

ドクメンタ13への参加作家スーザン・ヒラーによるインスタレーション作品のジューク・ボックスで使用された楽曲を集めた一冊。革命歌からロック音楽まで掲載。ひたすら歌詞!




『YOSEMITE』 (1995 Little,Brown and Company)
Ansel Adams

yosemite.jpg

米・カリフォルニアはヨセミテの写真で特に有名な(と今更書くのもアレですが)アンセル・アダムスの、その写真集。
私個人は写真をみるときは「ナニをどう撮ったか」ということよりも、中間色の出し方/表現上の取扱い方のほうを重要視するのですが、その中間色の出し方が、素晴らしい。
こちらの版は、作品がセレクトされているのと、ペーパーバックタイプゆえ、写真集の醍醐味を得たい方には、いまひとつかもしれませんので、その場合はハードカバーを新刊で購入されることをお薦めいたします。




フランソワ。

2013.09.25.Wed.23:00

ジャック・プレヴェールの詩、小笠原豊樹訳。




               プレ1


                
                =自由な町筋=

            
            戦闘帽を牢屋のなかに放ったらかして
            ぼくは外へ出た 鳥をあたまにとまらして
            してみると
            もう敬礼はせんのかい
            と訊ねる司令官
            そう
            もう敬礼はしませんよ
            鳥が答える
            なるほど
            そうと知らずに失敬したな
            と司令官
            どう致しまして 過ちは人の常
            鳥が答える。



                プレ4




              プレヴェール詩集
               売切れ


前にもあげましたが、個人的に好きなので↓再掲。この詩も収録されております。




                    =猫と小鳥=

            
               悲しみの村人は聴く
               傷ついた小鳥の唄
               それは村でただ一羽の鳥
               その鳥を半分たべたのは
               村でただ一匹の猫
               やがて小鳥の唄はやみ
               猫もごろごろ喉を鳴らすのや
               顔を洗うのを遠慮する
               まもなく村人みんなで
               すばらしい小鳥のお葬式
               よばれた猫はしずしず歩き
               ちいさな藁の柩には
               死んだ小鳥が横たわる
               柩をはこぶ一人の少女
               身も世もあらず泣きじゃくり
               猫はいう きみがそんなに悲しむと
               もしもはじめにわかっていたら、いっそ全部たべちゃって
               それからうそをつくんだった
               小鳥は飛んでゆきましたよ
               世界の果てまで飛んでいった
               世界の果ては遠いから、
               もう絶対にかえってこない
               そしたらそんなに泣かずにすんだ
               あとはさみしさと未練だけ―
               中途半端は一番よくない。  








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鳥といえば…。
最近の入荷で鳥が表紙を飾っているものがあり、個人的に鳥の本を集めているせいか、見惚れてしまってなんとなく出せずにいる一冊。
北アメリカに生息するアオカケスという鳥らしい。

日常術


入荷お知らせついでに…。
「ああ筒井さんね、ふ~ん。」(すみません)でしたが、装丁と本文挿画が絵本作家の柳生弦一郎さんでした。
文庫化もされておりますが、そちらの表紙は柳生さんではなく本文イラストもないとのこと。

筒井


さらに入荷お知らせついでに…。
本日入荷ほやほや、まだまだぴかぴか系の書籍たち。
海外文学に疎いので、いつも売ってくださる方に教えていただいているようで助かります!
ポール・セローの旅行記2冊が面白そうです。
・・・と言いつつも、リディア・デイヴィスを拝借。
理知的なとりとめのなさ―しかし決して崩れない 秩序は保たれている―が、漫然彷徨する秋の夜にとても似合う。

0925入荷





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[どうでもいい近況1]

0922.jpg ・・・・・・
kokeshi.jpg あら お局様が落ち込んでるワ・・・
鳥 阪神がリーグ優勝逃したからや
店長 ユーストの時も「阪神絶対優勝や~」って吠えてたしのぉ 優勝を夢見て 信じて疑わなかったんじゃな
0922.jpg ・・・・・・
坊や まだCSが残ってるデスよ
鳥 あのこけしさんはCS制度に反対してるんや だから乗り気じゃないハズやで
kokeshi.jpg まぁ・・・




play1.jpg そうや! 阪神CS突破や~


店長 鳥 坊や えええ―・・・なんか典型的なファンすぎて引くー・・・





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[どうでもいい近況2]

最近は大好きなヘヴィメタル(系)を聴いて、心安らかにしてから眠るようにしておるのですが、時々泣きたい様な気持ちにまで突っ走ってしまって困る夜もあります。歳とってしまったということでしょうか・・・。泣きのフレーズが多いのも事実ですが。
ちなみに、店の(販売用)BGMではジョニ・ミッチェル、“ありの音楽部”ではロシアの実験的ロックバンドがブームです。






















深瀬さんとこの猫。

2013.07.28.Sun.22:00


『猫の麦わら帽子』 (文化出版局 S54.2.20)
写真/深瀬昌久

猫の麦わら帽子 猫の麦わら帽子2


<思えば私は生まれた時から写真の中でだけ育ってきた。もう取り返しはつかないのだが、いつも愛する者を、写真を写すという名目で、まきぞえにし私も含めてだれも幸せにはできなかった。私はいつも迷いつづけ、人も迷わせた。写真を撮るのは楽しいか?>

<記憶の残滓としてカラスを撮るのだろうか。私の写した或いはこれからも写そうとしている写真は実もフタもなくそのようである。猫しかり家族しかり。感傷ともちがうが記憶の記録であったことは間違いない。御生前みたいなことはすべて記録しておきたい。そして出来うれば御生前にすべて見せたい。ボツ後どうなろうとかまわないがね。くどく言えばこのように生きてこのように写してきたということを自分で確かめたいということか。死んでしまえばただのゴミだ。私は私だけのために写真を撮る>
 
深瀬発言引用…大竹昭子『眼の狩人』(新潮社)より








Wally&Lowry。

2013.06.27.Thu.22:00

木彫りも夢中。
wally2.jpg


『ウォーリーを探せ』のシリーズ縮小版5冊と虫眼鏡つきのBOXセットです。

売切れ
wally1.jpg  wally3.jpg

ウォーリー、日本で出版された当初に夢中になった覚えがあります。ただ当時は気付かなかったのですが、巻末に「ウォーリー以外も探せ」とばかりに、「どうこうしているキャラクター」のチェックリストがあって、読者を飽きさせないような工夫がなされているようです。本がミニサイズの為、子供向きというよりは、いじましく虫眼鏡を駆使する大人の孤独つぶしにもってこいなBOX、という気がいたします。



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↑↓

ま、英国同士ということで…。なんとなく連想。



Brian and Michael 『matchstalk men and matchstalk cats and dogs』
この歌のモデルであるL. S. Lowryの作品を、いつか観てみたい。